ヤジマのキッチンを実際に使用されている方々の生活の様子やキッチンのある日常のシーンをご紹介する”Case Study”。前回に引き続き、Iさんご家族のキッチンと生活についてです。
実はIさんご家族がこの新居に引っ越してきたのは2020年の4月。その後のCovid-19の影響による常態的な非常事態宣言下によって、ご家族の皆さんも在宅時間が増える事になりました。当初想定していなかった在宅時間の増加によって自宅で食事をする機会が増えたIさんファミリー。主に料理を担当する麻貴さんは、改めてキッチンの価値や重要性を感じたそうです。「家ご飯が増えた事で、キッチンの大切さとこのキッチンの使い勝手の良さを感じています。オープンキッチンにしたことで、料理を作りながらでも夫や子供とたくさん会話ができたり、天板スペースを広めに作ったおかげで、調理や洗い物がしやすく、使い続けていてもストレスを感じる事がないです。」このようにお話してくれている最中も、リビングで遊んでいるお子さんがお母さんに話しかけたり、お父さんと一緒にiPadを見ている様子に目が届いたり、ご家族のコミュニケーションが途絶えない様子がとても印象的でした。
またキッチンまわりにも、洗剤を使わなくても利用できる木綿性のふきんや、ドイツ製の植物由来洗剤など、環境にも配慮された台所用品がとても映えます。こんなキッチンだったら洗い物も楽しくなりそうです。
お邪魔したのは週末。暖かくなってきた東京の昼下がりの日差しがダイニングにも差し込む中、お兄ちゃんが作ってくれたコーヒーを飲み、最近歩き始めた弟さんの様子に目を配りながら、このあと近所の公園に遊びに行く予定を家族でお話していました。毎日のご飯、そして週末にも家族団欒に寄り添うキッチンスペースですが、ご家族だけではなく、麻貴さんのお琴や着物着付けのお稽古を終えたお弟子さんがこの空間でお茶をする事もよくあるそうです。
キッチンの使いやすさだけではなく、家族や来客とのコミュニケーションを大切にしようという思いが込められ、そしてかたちになった空間の中で、住居における開かれた空間の大切さを、コロナ後の世界の中で実感する事に気づかせてくれたIさんご家族とキッチンの姿でした。またいつか、大きくなったお子さん達と共に、このキッチンの未来の姿を見る事が出来たら嬉しいな。そんな風に思い巡らす3月の週末でした。
お忙しい中撮影にご協力頂いたIさんファミリー、本当に有難うございました!